反応/合成装置
- 自動合成装置 OptimFlow <DFC社製>
- プロセス検討用自動合成装置 AltaFlow <DFC社製>
- フローケミストリー用小型背圧弁 <DFC社製>
- パラレル反応装置 AceReactor <Scitem社製>
<DFC社製>自動合成装置 OptimFlow
少量多検体・ハイスループット
医薬品のシード探索に最適
従来のフローケミストリー用途の装置は、HPLCなどの別の用途のパーツを組み合わせた装置が多く、 フローケミストリーで使うにはベストとは言えませんでした。フローケミストリーに特化したDFCの装置をご紹介します。
新薬の開発費用が年々膨大化し、自動化が求められているため、OptimFlowは最適です。
製薬メーカー4社、ナード研究所との共同開発。
装置概要
- 計算一切不要で、自動合成が可能です。
- 直観的な合成ソフトが付属します。
- 最大4流路・3リアクタ(3段反応)が可能です。
試薬をセットし、合成ソフトを開始すれば、必要な前処理・時間調整・洗浄等のすべてを自動で行います。
試薬濃度・比率・反応時間などの条件を入力するだけで、そのままフロー合成に適用可能です。(計算は一切不要)
フローケミストリーとは
従来の有機合成の手法は、容器の中に複数の溶液をいれ、温度調整や撹拌などを行っていたものに対して、
近年開発されたガラスやステンレスなどに微細加工を施したマイクロ流路を用いて、
その流路に溶液を流して合成する手法です。
フローケミストリーの3大特長
- 精密な温度制御・・・・・・比表面積が増大するため、熱交換が早い
- 高速混合・・・・・・・・・・拡散距離が短いため、高速に混合し、均一に反応が行える
- 反応時間制御が容易・・・溶液が反応器内にいる時間(滞留時間)の流速を調整することにより制御可能
目指したのは科学者に使いやすいソフトウェア
計算、プロセス工学、プログラミングなどの知識は不要
OptimFlowの特長
- 反応条件を満たす送液量をソフトが算出
- 試薬濃度、反応比、流路長に依存しあう反応の複雑な計算をソフトがすべて自動算出。
- 合成物質を無駄なく捕集。合成物質の生成分布により、ユーザーが自由に分割捕集可能。
- LHにより、最大192検体をハンドリング可能。
直観的なソフトウェア
ナビゲーションに従ってフロー合成の種類を選択。
バッチ合成の合成条件を参考に、試薬濃度、量、反応時間等の反応条件を入力。
仕様
<DFC社製>プロセス検討用自動合成装置 AltaFlow
AltaFlowはOptimFlowのノウハウから誕生しました
AltaFlowの特長
- ユーザーニーズに合わせた温調、計測機器を接続可能。
- 1Lineにつき、3~4本の試薬ボトルを自動切替。
- 専用ソフトを使用した大容量の合成が可能。
装置概要
- わずらわしい計算が不要で、自動合成が可能。
- 直感的に操作できる合成ソフトが付属。
- 最大6Line・5リアクタ(5段反応)による合成を実現
試薬をセットし、合成ソフトの操作を開始すれば、必要な処理・時間調整・洗浄などのすべてを自動で行えます。
合成の流れ
各ラインごとに3種類のサンプル(試薬)から1種類を選んで、リアクタで合成します。
Solventをサンプルに変更することも可能です。
AltaFlowの優れた機能
1. 詳細な実験値の設定を[Flow Rate]もしくは[Residence Time]の2種類選択可能
[Flow Rate]設定の場合:流量重視
[Residence Time]設定の場合:滞留時間、試薬濃度、試薬のモル比が設定可能
2. Limitの設定により、異常を検出した際の[警告]、または[停止]の設定が可能
[警告]の場合:すぐに停止してしまうと危険な反応を回避できます。
[停止]の場合:すぐに中止できます。
感度は【High】【Mild】【Low】の3段階から選択可能。
3. 詳細グラフをソフト上で記録、表示が可能
合成中のさまざまな数値(液温、背圧、流速など)を記録します。
自動合成画面から、合成後のコレクト位置が色付きで確認できます。
各実験ごとに色が切り替わるため、連続で合成した場合でもコレクト位置を見失いません。
制御ソフトに温調機器設定を標準搭載しており、チューブヒータ―(オプション)などの接続が可能です。
仕様
<DFC社製>フローケミストリー用小型背圧弁
特長
- 接液部は、PTFEのみで構成されています
- 内部容量が小さいので、低流速時でも素早く背圧を調整できます
- つまみを回すだけで、簡単に背圧を調整可能
- 簡単に分解洗浄が可能です
※閉塞時、PTFEシートが破損しにくい構造になっています
仕様
型式 | FC-BPV1-100 | FC-BPV1-250 | FC-BPV1-500 |
圧力調整範囲 | 0~1.0MPa | 0~2.5MPa | 0~5.0MPa |
接液部材質 | PTFE、FFKM | ||
内部容量 | 約30μL | ||
接続部 | フラットシール(M6) |
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<Scitem社製>パラレル反応装置 Ace Reactor
1台で12個の反応が同時に可能。パワフルな加熱、撹拌、還流を実現。
実験効率が飛躍的に高まります。
ACE REACTORは、加熱・冷却・撹拌に機能を絞りシンプルな使いやすさを実現。冷却部が可動し還流状態を最適化できる、これまでに無い新しいパラレル反応装置です。
Point1 高精度な温度調節
加熱ユニットは熱伝導の良いアルミ材質を採用し、素早く、ムラの無い加熱を可能にしました。室温200℃まで±1℃の高精度で温調できます。外付けの熱電対の利用により、反応液温を直接測定・制御することが可能です。
Point2 パワフルで精密な撹拌
強力モーターにより、粘度の高いサンプルでも力強く撹拌します。また、試験管は円形に配置されているため、均一に撹拌されます。回転数は100~1500rpm間を10rpm刻みで設定することが可能です。
Point3 効率的な還流
水冷式の冷却ユニットの位置を上下に調節することが可能です。液量が多い場合は冷却ユニットを高く、液量が少ない場合は低い位置へと調節し、還流状態を最適化することが出来ます。少量のサンプルでも乾固する恐れがありません。
Point4 簡単設置/操作
反応ユニット(PARALLEL BASE)をスターラー(EX-THERMO STIRRER)に乗せるだけの簡単設置です。コンパクト設計のためドラフト内設置や収納も容易です。スターラーだけを単独で使用することも可能です。
機能の紹介
冷却ユニットが上下に動く独自機能
上部のグリップを回すことで、冷却ユニットの位置を0~80mmの間で無段階に調整可能です。 反応液量に合わせた最適な還流状態に設定できます。また、冷却ユニットを再加点まで下げ、冷却水を循環させることで、ユニット全体が冷え、冷却反応を行うことが可能です。
簡単操作。実験シーンに応じたスタイルを選択
温度と回転数は独立した2つのジョグダイヤルで設定します。画面には設定値/現在地がデジタル表示され、反応条件が一目で確認できます。冷却ユニットは簡単に取り外しが可能で、取り外し後は温室反応用として使用可能です。円盤状のホルダーは試験管の転倒を防止します。
使用例
スターラーの単体使用と濃縮ユニット
スターラー(EX-THERMO STIRRER)は、通常のマグネチックスターラーとして使用可能です。濃縮用吹付けユニットから試験管内へ不活性ガスを吹き付けることで濃縮が可能です。12本のノズルはそれぞれ独立しています。加湿することで濃縮時間を短縮することが可能です。